欠地王ジョン~誕生から戴冠前夜~New
アンジュー帝国の末子ジョンは、ヘンリー2世とアリエノール・ダキテーヌの間に生まれた四男である。上に若ヘンリー王(1155年生)、リチャード(1157年生)、ジェフリー(1158年生)の三人の兄がおり、ジョンが成人する頃に […]
12世紀のトーナメント(馬上試合)の実際New
トーナメントの実際 12世紀のトーナメントはどんな“市”だったか トーナメントというと、柵を挟んで二騎の騎士が槍を構えて突進する、華やかな一騎打ちを思い浮かべがちである。だが、それは13世紀以降に整備されていく後年の姿で […]
アンジュー家の「悪魔の祖先」伝説
ヘンリー2世とその息子たちは、親子で、また兄弟同士で絶えず争った。同時代の人々は、この一族の内紛を説明するのに、しばしば一つの言い回しを用いた。すなわち、アンジュー家は悪魔の血筋だ、というものである。これは単なる後世の創 […]
誰が誰を騎士にしたか
12世紀の騎士叙任は、誰が剣を授けるかが政治的・主従的な結びつきを示す重要な儀式でした。ヘンリー2世の息子たちの事例を中心に、一次史料からその実態を紐解きます。敵対するフランス王から剣を受けたリチャードの特異性や、当時の儀礼の核であった帯剣と接吻、祝祭での贈与の役割を詳しく解説します。
フィリップ2世と戴冠前夜の森
若き日のフィリップ2世――戴冠前夜の森 フィリップ2世は、父ルイ7世の存命中に共治王として戴冠した。これはカペー朝の慣例である。戴冠式は1179年8月15日、聖母被昇天祭にランスで行われる予定だった。13歳の少年が、父王 […]
アンジュー家のクリスマス
アンジュー家のクリスマス 王はどこで降誕祭を過ごしたか 中世の王権にとって、クリスマス宮廷(curia in Nativitate Domini)は単なる祝祭ではない。復活祭と並ぶ年2度の「冠戴の祭典」を兼ねた、最大規模 […]
リチャード1世の詠んだ詩「Ja nus homs pris」「Daufin, je·us voill deresnier」
獅子心王の詩――リチャード1世が詠んだ二篇と、消えた一篇 リチャード1世は、自作の詩が現存する数少ない中世の君主である。確実に彼の作とされるのは二篇。捕囚中に書かれた「Ja nus homs pris」と、寝返った臣下を […]
一次資料から見るアンジュー家兄弟の風貌
アンジュー家兄弟、若ヘンリー、リチャード、ジェフリー、ジョン。彼らはどのような風貌で書かれているのだろうか。一次史料を追って確認をしてみたい。 父と息子たちの背丈 兄弟の体格を読むうえで便利な「物差し」を残してくれたのが […]
12世紀におけるアーサー王物語
12世紀末のアーサー王物語――「歴史」か「作り話」か、そして王権の道具 文学作品としてのアーサー王物語は、一一三八年頃にイングランド人聖職者ジェフリー・オブ・モンマスによってラテン語で書かれた『ブリタニア列王伝』に事実上 […]
三男ジェフリーの死因
ブルターニュ公ジェフリーの死因 ―― 一次史料はどう語るか 1186年8月、ヘンリー2世とアリエノール・ダキテーヌの三男であるブルターニュ公ジェフリーが、パリで急死した。享年27歳(ラルフ・ド・ディセトによれば28年を満 […]


