この物語は史実を元にしたフィクションです。

イングランド王の息子、アキテーヌ公リチャードは、フランス王フィリップのもとに留まりました。フィリップはリチャードを長年敬愛し、二人は毎日同じ食卓で同じ皿を囲み、夜もベッドで隔てられることなく過ごしました。フランス王はリチャードを魂のように愛し、二人は互いに深く愛し合ったため、イングランド王は二人の間の情熱的な愛に驚嘆し、感嘆しました。- Roger of Howden "Chronica"

人物紹介

リチャード1世

イングランド王ヘンリー2世の次男で、アキテーヌ公ポワティエ伯。戦場に愛された獅子。無骨な武人だが、詩や英雄譚も愛する。同性愛者であり、8歳年下で美しく聡明なフィリップに惹かれていく。

フィリップ2世

フランス王ルイ7世の息子。14歳で戴冠し、その冷静な政治手腕とは裏腹にとても愛情深い。まだ小さいフランス王領を守り強大なヘンリー2世へ対抗しつつも、リチャードのことは一目置いている。

若ヘンリー

イングランド王ヘンリー2世の長男。イングランド共治王として戴冠しているが実権を与えられず、馬上試合に精を出す。美形で背が高く性格も寛容であり、騎士たちからの人気は高い。

ジェフリー

イングランド王ヘンリー2世の三男。婚姻によりブルターニュ公となる。フィリップと親交の深い友人。政治的に俯瞰をしており、自身の立ち位置を不安視している。

ジョン

イングランド王ヘンリー2世の末子。後の欠地王。父ヘンリーに溺愛されて育ったとされるが…?

ヘンリー2世

イングランド王、ノルマンディー公。イングランドの暗黒時代を終わらせ、大陸領も広げた強く老獪な傑物。

アリエノール・ダキテーヌ

アキテーヌ女公でありイングランド王妃。アンジュー家兄弟の母。元はフランス王ルイ7世の王妃であった。

ルイ7世

フランス王。信心深く愛情深い。長年王太子に恵まれず、高齢にしてようやく嫡男のフィリップを得る。

※ ヘンリー2世には長男ウィリアムもいますが3歳で早世しているため、便宜上若ヘンリーを長男としています。

Map

1154年時点での大陸地図